化学視点から見るアロマセラピー(血液の作用編)
こんにちは、『lily』店長、あけみです。
昨日は精油の香りがなぜ自律神経やホルモン、免疫機能に効果があるのか、について考察してみました。
本日は「なぜ臓器や皮膚に効果があるのか」です。
香り以外の方法だとマッサージなどで直接塗布し、①皮膚から血液を介して全身へ運ばれます。
しかし、人間の皮膚から物質が吸収されるということは滅多にありません。
大抵のものは皮膚のバリア機能によって、ブロックされてしまいます。
ではなぜ精油は皮膚から血液に届くのでしょうか?
通常皮膚は分子量500以下でないと浸透しませんが(ヒアルロン酸は分子量1,000,000なので論外)
精油は分子量300なので皮膚に浸透します。
むしろ皮膚どころか血液が流れる臓器や末梢血管、リンパ管まで浸透し体内を循環するので作用が現れるのです。
また②吸入→鼻腔、口腔→肺(肺胞)→血液という流れが主になります。
そして最終的に肝臓で解毒、分解され(アルコールと同じ)
汗や尿、呼気として排出されます。
アロマケアを受けた日の注意事項として「アルコールをお勧めしない」理由はここにあります。
肝臓に負担がかかるのです。
同様に乳児や子供は肝臓が未発達のため十分に解毒が出来ないと…
そのような理由でオススメされていないのです。
(日本アロマ環境協会 AEAJのガイドラインによると3歳未満の乳児・幼児には、芳香浴法以外は行わないとされています。)